VFlib のインストールは、まず VFlib 本体を入れ、次にフォントを入れ、最後に
表示テストを行います。
まず、以下のファイルをダウンロードし、$SRC に置きます。
VFlib2-2.24.2.tar.gz ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/TeX/VFlib/
ダウンロードしたフィイルを解凍展開し、ディレクトリを移動します。
% tar xvfz VFlib2-2.24.2.tar.gz
% cd VFlib2-2.24.2
ここで、README.txt.JP_EUC , INSTALL を読みます。その指示に従い configure
スクリプトを実行します。なお、configure スクリプトはデフォルトでは FreeType
を使わないようになっているので、FreeType を使うようにするには、
% ./configure --with-freetype --with-freetype-includedir=/usr/local/include --with-freetype-libdir=/usr/local/lib
を実行します。ここでは、デフォルトのまま configure を実行し、make でコンパイル
します。
% ./configure
% make
何故か、これもエラーが出てコンパイル出来なかったので、仕方無く、古いバージョン
の VFlib をインストールすることにしました。以下のソースファイルを入手します。
VFlib-2.22-PL8.tar.gz ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/TeX/VFlib/
VFlib-2.22-Patch9 ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/TeX/VFlib/
VFlib-2.22-Patch10 ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/TeX/VFlib/
アーカイブファイルを解凍展開し、ディレクトリを移動します。
% tar xvfz VFlib-2.22-PL8.tar.gz
% cd VFlib-2.22pl8/src
ここで、パッチを当てます。
% patch -p0 < ../../VFlib-2.22-Patch9
% patch -p0 < ../../VFlib-2.22-Patch10
次に Makefile を編集します。結果は、
% diff Makefile.orig Makefile
28c28
< OPENFILES = -DMAX_OPEN_FONT_FILES=6
---
> OPENFILES = -DMAX_OPEN_FONT_FILES=24
35c35
< VFCAP = -DDEFAULT_VFCAP=\"/usr/local/TeX/lib/vfontcap\"
---
> VFCAP = -DDEFAULT_VFCAP=\"/usr/local/lib/vfont/vfontcap\"
41c41
< CCOPT = # -DSYSV
---
> CCOPT = -DSYSV
47c47
< CC = cc
---
> CC = gcc
57,58c57,58
< LATEX = latex
< DVI2PS = dvi2ps
---
> LATEX = platex
> DVI2PS = dvips
65c65
< INSTALL_BINDIR=/usr/local/etc
---
> INSTALL_BINDIR=/usr/local/bin
そして、make でコンパイルします。
% make
今度はエラーは出ずに、無事コンパイルできました。そして、以下のようにして
インストールします。
% su
Password:
# make install
また、vfontcap ファイルを Makefile で指定したところにコピーします。
# mkdir /usr/local/lib/vfont
# cp ../vfontcap /usr/local/lib/vfont
以上で、VFlib 本体のインストールは終了です。
次にフォントをインストールします。以下のURL
ftp://ftp.ipl.t.u-tokyo.ac.jp/Font/
より、和田研フォントをダウンロードします。
wadalab-gothic-0-13.5.tar.gz (1)
wadalab-maru-0-8.4.tar.gz (2)
wadalab-maru-1-8.tar.gz (3)
wadalab-mincho-0-12.8.tar.gz (4)
wadalab-mincho-1-8.tar.gz (5)
wadalab-mincho-0-8.4.tar.gz (6)
wadalab-sym.7.tar.gz (7)
wftovf.c
wftovf.c は、和田研フォントをベクトルフォントに変換するためのツールのソース
です。以下のようにコンパイルしておきます。
% gcc wftovf.c -o wftovf
まず、中角ゴシック体については、(1)と(7)を使います。
それでこれらを解凍展開します。
% tar xvfz wadalab-gothic-0-13.5.tar.gz
% tar xvfz wadalab-sym.7.tar.gz
そして、wftovf により、ベクトルフォントに変換します。
% cp wadalab-sym/* ./wadalab-gothic-0-13
% cd wadalab-gothic-0-13
% ../wftovf -base wadagoth -thresh 12.0 jis*.ps goth*.ps
すると、このディレクトリに、
wadagoth.vf1
wadagoth.vf2
という 2 つのファイルが出来ます。これが和田研ゴシック体の
書体倶楽部形式フォントです。
次に細明朝体については、(5)と(6)と(7)を使います。
それでこれらを解凍展開します。
% cd ..
% tar xvfz wadalab-mincho-1-8.tar.gz
% tar xvfz wadalab-mincho-0-8.4.tar.gz
% cp wadalab-sym/* wadalab-mincho-1-8
% cp wadalab-mincho-0-8/* wadalab-mincho-1-8
そして、wftovf により、ベクトルフォントに変換します。
% cd wadalab-mincho-1-8
% ../wftovf -base wadamin8 -thresh 12.0 jis*.ps min*.ps
すると、このディレクトリに、
wadamin8.vf1
wadamin8.vf2
という 2 つのファイルが出来ます。これが和田研細明朝体の
書体倶楽部形式フォントです。
次に中明朝体については、(4)と(7)を使います。
それでこれらを解凍展開します。
% cd ..
% tar xvfz wadalab-mincho-0-12.8.tar.gz
% cp wadalab-sym/* wadalab-mincho-0-12
% cd wadalab-mincho-0-12
% ../wftovf -base wadamin12 -thresh 12.0 jis*.ps min*.ps
すると、このディレクトリに、
wadamin12.vf1
wadamin12.vf2
という 2 つのファイルが出来ます。これが和田研中明朝体の
書体倶楽部形式フォントです。
次に丸ゴシック体については、(2)と(3)と(7)を使います。
それでこれらを解凍展開します。
% tar xvfz wadalab-maru-0-8.4.tar.gz
% tar xvfz wadalab-maru-1-8.tar.gz
% cp wadalab-sym/* wadalab-maru-1-8
% cp wadalab-maru-0-8/* wadalab-maru-1-8
% cd wadalab-maru-1-8
% ../wftovf -base wadamarugoth -thresh 12.0 jis*.ps maru*.ps
すると、このディレクトリに、
wadamarugoth.vf1
wadamarugoth.vf2
という 2 つのファイルが出来ます。これが和田研丸ゴシック体の
体倶楽部形式フォントです。
次に、渡部明朝体についてですが、以下の URL
ftp://ftp.tut.ac.jp/TeX/fonts/watanabe-vector-font/
より、
mincho.vf1.gz
mincho.vf2.gz
を wget 等でダウンロードし、解凍し、名前を変えます。
% gunzip mincho.vf1.gz
% mv mincho.vf1 watanabemin.vf1
% gunzip mincho.vf2.gz
% mv mincho.vf2 watanabemin.vf2
あとは、これらの *.vf* ファイルを適当な場所にコピーします。
ここでは、/usr/local/lib/vfont に置きました。
% ls /usr/local/lib/vfont
vfontcap wadamarugoth.vf1 wadamin12.vf2 watanabemin.vf1
wadagoth.vf1 wadamarugoth.vf2 wadamin8.vf1 watanabemin.vf2
wadagoth.vf2 wadamin12.vf1 wadamin8.vf2
そして、/usr/local/lib/vfont/vfontcap ファイルを編集します。結果は
以下のようになります。
% diff vfontcap.orig vfontcap
133c133,134
< :ff=/usr/local/font/syotai_club/mincho:
---
> :ff=/usr/local/lib/vfont/wadamin12:
# :ff=/usr/local/font/syotai_club/mincho:
136c137,138
< :ff=/usr/local/font/syotai_club/gothic:
---
> :ff=/usr/local/lib/vfont/wadagoth:
# :ff=/usr/local/font/syotai_club/gothic:
139c141,142
< :ff=/usr/local/font/syotai_club/mg1r:
---
> :ff=/usr/local/lib/vfont/wadamarugoth:
# :ff=/usr/local/font/syotai_club/mg1r:
147c150,151
< :ff=/usr/local/font/watanabe_font/mincho:
---
> :ff=/usr/local/lib/vfont/watanabemin:
# :ff=/usr/local/font/watanabe_font/mincho:
最後に VFlib とフォントがうまくインストールされたかテストします。
テストは VFlib のソースファイルを展開して出来たサブディレクトリの
tools ディレクトリで行います。そこの README に従って、
% cd $SRC/VFlib-2.22pl8/tools
% xmkmf -a
% make
このコンパイルで先にインストールした libVFlib.o をリンクしているので、
このライブラリがうまくできたかのチェックにもなります。
うまくコンパイルできたら、このディレクトリに幾つかの実行ファイルができるので、
例えば次のようにしてテストしてみます。以下は渡辺明朝体の表示テストです。
% ./ktest -f r-watanabe-mincho -v /usr/local/lib/vfont/vfontcap
そうすると、ウィンドウが開いて記号や文字が表示されます。マウスの右ボタンを
押すと次の画面に変わります。
これがうまくいけば VFlib のインストールは終了です。