Sambaの設定


Samba

Sambaとは、UNIX が動作しているマシンにおいて、Microsoftネットワーキング プロトコルを使用したサービスを提供できるようにするためのプログラム群です。 Sambaを導入することにより、Windowsマシンから、UNIXのファイルシステムと プリンタに直接アクセスが可能になります。それにより、UNIXホストを ファイルサーバ及びプリントサーバとして動作させ、Windowsが動作している マシンから利用することが可能になります。
その他にも Sambaは、ブラウズサーバとしての機能も備えており、UNIXホストは Windowsの「ネットワークコンピュータ」に表示されます。
また、Sambaにはクライアントの機能もあり、Windowsマシンをサーバとして、 サーバのWindowsマシンからのファイルコピーや、Windowsマシンに接続してある プリンタを UNIXマシンから利用することもできます。
また、Sambaを使用して UNIXマシンを WINSサーバに仕立てあげることも可能に なります。
このように Sambaは非常に様々な機能があり、UNIXとWindowsの接続に関して 非常に優れたサービスを提供します。

Sambaのインストール

Sambaのホームページは、以下になります。
http://www.samba.org
上記のURLには、最新の Samba FAQ、最新バージョンの Samba に関する注意点、 参考情報へのリンクがあります。
日本へのミラーサイトは、以下になります。
http://mirror.nucba.ac.jp/samba/samba.html
また、日本では、日本Sambaユーザ会が設立されています。URLは以下になります。
http://www.samba.gr.jp/
上記のWebページには、日本語マニュアル、各種ドキュメント、メーリングリストなど 非常に有用な情報が公開されています。

Sambaのインストールですが、FreeBSD や Linux などは、バイナリパッケージが 用意されていますので、そちらを使用するのが便利です。しかしここでは、 ソースファイルからコンパイルしてインストールすることにします。 なお、インストールに使用するプラットフォームは FreeBSD を用います。
今回は、上記の日本Sambaユーザ会のURL
http://www.samba.gr.jp
より、Sambaの日本語版をインストールします。上記のURLより samba-2.0.5a-JP1.tar.gzをダウンロードして、解凍・展開し、ディレクトリを 移動します。
% tar xvfz samba-2.0.5a-JP1.tar.gz
% cd samba-2.0.5a/source
その後、プラットフォームに対応した Makefile を作成するため、configure スクリプトを実行します。
% ./configure
その後、以下のようにしてコンパイル及びインストールを行います。
% make
% su
Password:
# make install
以上の操作により、/usr/local/samba/ に Sambaのプログラム・マニュアル等が インストールされます。また、マニュアルの探索パスを追加するため、 /etc/manpath.config ファイルに、以下の2行を追加します。
MANDATORY_MANPATH       /usr/local/samba/man
MANPATH_MAP     /usr/local/samba/bin    /usr/local/samba/man
以上で Sambaのインストールは終了です。

smb.confファイルの作成

Sambaの設定は、smb.conf ファイルにより行います。ソースファイルより Sambaを インストールした場合は、/usr/local/samba/lib/smb.conf となります。 smb.conf ファイルの設定パラメータは、非常に多くのパラメータがあります。 パラメータは「名前=値」となります。ここでは、代表的なものについて説明します。

[global]セクション

このセクションは、特定のサービスではなく、Samba全体に適用されるパラメータを 設定します。また、ここで設定するパラメータは、他のセクションにも継承されます。 代表的な設定パラメータについて、以下に説明します。

[homes]セクション

このセクションは、全ユーザのホームディレクトリへのアクセスを設定します。 代表的な設定パラメータについて、以下に示します。

[printers]セクション

このセクションは、プリンタの共有の設定をします。 代表的なパラメータについて、以下に示します。

共有ディレクトリセクション

このセクションでは、ユーザのホームディレクトリ以外のディレクトリを共有する ための設定を行います。

Sambaの起動

これらの設定ファイルの編集が終わったら、Samba を起動します。 起動は以下のようにして行います。
# /usr/local/samba/bin/smbd -D
# /usr/local/samba/bin/nmbd -D
システムの起動時に自動的にSambaデーモンが起動するようにするために、 FreeBSDでは /etc/rc.local ファイルに、Linux では /etc/rc.d/rc.local ファイルに 以下の内容を追加します。
#
# Starting Samba Server
#
if [ -f /usr/local/samba/bin/smbd -a -f /usr/local/samba/lib/smb.conf ]; then
     echo -n 'Starting smbd:' 
     /usr/local/samba/bin/smbd -D
     echo ' smbd.'
fi

if [ -f /usr/local/samba/bin/nmbd -a -f /usr/local/samba/lib/lmhosts ]; then
     echo -n 'Starting nmbd:'
     /usr/local/samba/bin/nmbd -D
     echo ' nmbd.'
fi
編集後、再起動すれば Samba デーモンが起動します。

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sakai@oak.eg.t.kanazawa-u.ac.jp
Last modified: Fri Apr 28 22:02:38 JST 2000